10月26日(水)に低山ですが、奥武蔵の日和田山から物見山までハイキングを
行いました。参加者は3期石黒さん、5期當舎さん、阪女OG鈴木さん、18期芝田
さん・佐野の5名です。秋晴れの中、最高の景色を楽しめました。
西武池袋線で高麗(こま)駅に10時集合でしたが、9時40分に全員集合しました。
駅前に赤いトーテムポールが目を引くが、かって大陸から移住した高麗人が、
災厄防除・悪霊退治のために立てた名残です。
登山する前に観光地の「巾着田」を散策しました。「巾着田」は高麗川の蛇行の中にできた農耕地であるが、形が巾着袋に似ていることからそう呼ばれています。現在は、日本一の曼殊沙華群生地をはじめ、桜や菜の花、コスモスなどを花やカワセミ・ホタルを楽しめる公園となっています。
日和田山登山口には、田部井淳子さんの「日和田山からエベレストまで」と刻まれたエベレストを模したモニュメントがあります。日和田山には、ロッククライミングの練習場があり、長年田部井さんが通われたことから山仲間が建立したそうです。登山口で小学生の遠足とぶつかり、少し休憩してから小学生の通らない険しい男坂を選択して登ることにしました。
男坂は、岩稜の急登でどんどん高度を稼げます。ふと振り返ると先ほど歩いた「巾着田」が上から見ると巾着袋の形が良くわかります。
岩稜をよじ登り、高度を上げていくと頭上が明るくなり金毘羅神社の二の鳥居にでます。
岩稜の斜面で景色が良く休憩適地です。富士山は雲で隠れて見えませんでしたが、奥武蔵・奥多摩の山々や東京方面のビル・スカイツリーが見えました。
日和田山の山頂のベンチでお昼にしました。杉林の中で眺望は都心部のみ見えます。日和田山までは手ごろで景色も良いので賑わっていますが、ここから物見山まではぐっと人が少なくなり静かな秋の山歩きを楽しみました。
しばらく林道を歩きましたが、本日最高点の物見山(375m)へは杉の樹林帯の山道を歩きます。急登を登り切ると物見山の山頂標識とベンチが現れます。しかし、本当のピークは北東50m先に一等三角点があります。ここで芝田さんのフルート演奏会が始まりました。2曲ほど演奏した後にリクエストアワーとなり、山の歌から美空ひばりまで演奏・合唱となりました。
フルート演奏会で時間を取りすぎて、帰りの電車の時間が厳しくなりました。山道を下ると林道に出てひたすら駅に向かいました。早歩きでコースタイム70分のところ、60分に短縮して駅にたどり着きました。飯能駅北口ロータリーにある昭和のままの「おらく」で打ち上げを行い、帰路に着きました。
◇鈴木さんの言葉スケッチ◇
大小の魚も遊べり秋の川
仕事終ひ百万本の彼岸花
秋晴天関八州を眺めたり
熊年や鈴の音絶やせぬ秋山路
高指山彩るすすき野紺菊
秋の森に聴くフルートのアベマリア
綿虫の流れ舞ひたり小さき駅
最後に、今回の懸念点として10/6熊出現情報があったので熊鈴やラジオ・熊スプレーといった熊対策をして実施しましたが、熊に遭遇することもなく、無事に下山しました。